ゴー宣DOJO

BLOGブログ
高森明勅
2024.8.21 09:26皇統問題

危機は深刻ながら解決は簡単という皇位継承問題の真実

皇位継承問題を巡る初歩的な事実を再確認しておこう。

○皇位継承の危機は目の前に迫っている。
何しろ、次の世代の皇位継承資格者は
悠仁親王殿下ただお1方だけ。
しかも、そのご結婚相手は必ず男子を生まなければ
皇室そのものを滅ぼしてしまう、という想像を絶する
重圧に直面する。
これはご結婚自体を至難にするハードルの高さだ。
万が一今のルールのまま悠仁殿下がご独身を
通されるような結果になれば、皇室は行き詰まる。
だから、ご結婚よりずっと手前で問題を解決しておく必要がある。
ずっと遠い未来の危機なんかではない。
危機は深刻かつ差し迫っている。

○しかし、誤解してはならないのは、
その解決は至って簡単だということ。
天照大神を皇祖神、最高神として来た事実に象徴される
“女性を重んじる”本来の「日本らしさ」を取り戻し、
世界中の一夫一婦制の君主国がほぼ例外なく
採用しているルールを、普通に取り入れるだけ。
男女の区別なく君主に即位でき、その君主のお子様が
当たり前にその地位を継承できるルールだ。
たったそれだけで問題は解決する。 

皇位継承問題は深刻。だが解決はたやすいのだ。

追記
プレジデントオンライン「高森明勅の皇位ウォッチ」
8月19日に公開された。
普通なら23日に公開予定だったが、今回の内容に照らして、
なるべく終戦記念日に近いタイミングで公開できるように、
編集部が努力してくれた。感謝。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ